i備中神楽の演目

         

榊舞     神楽の初めにあたって、神殿 神職。神楽太夫 氏子その他一切を清める ために
        神の *よりしろ*として榊を持って舞う


導引舞   備中神楽は.荘厳な 「命舞」みことまい 流麗な「姫舞」 勇壮な「荒舞」などいくつか
        の舞い型があるが、それらを称して曲舞という

猿田彦舞  天孫ニニギノミコトを先導した「先払い」の神として神楽全体の悪魔払いの
        役を演じる。舞には日本古来の武術の原型が組み込まれ、奥州に伝わる
        鬼剣舞(おにけんまい)を中世の昔、山伏がこの地に伝えたと聞く。

国譲り    葦原中津国の大国の主神が国土を高天原の勅使に献上するという神能で、
        神代能の中心をなす神話劇。経津主(ふつぬし) 武甕槌(たけみかづち)の
        二神が舞いだした後、大国主命が舞い出し、中津国のかまどめぐりをし、観衆
        に福の種をまく。大国主が休息しているところへ二神が現れ、国譲りの交渉をする。
        交渉が決裂したところへ稲背脛(いなせはぎ)が登場して仲介の労をとる。
        大国主命は、息子の事代主命を呼んで相談し、国は皇孫(すめみま)に献上す
        ることを決定する。しかし、他の一子、建御名方命(たけみなかた)が国譲りに
        反対し、二神と激戦を繰り広げる。やがて建御名方命の二神に力負けし恭順を誓う

大蛇退治  悪行を働いた為高天原を追いやられた素盞鳴尊(すさのお)であるが、出雲の国で
        奇稲田姫を救うため、八俣の大蛇を退治する。はじめに素盞鳴尊が「遣にの舞」で
        舞だし、足名椎、手名椎の尉姥が出て素盞鳴尊に嘆きの子細を伝える。素盞鳴尊
        は姫を妻にする約束で謀をもって大蛇を退治する準備を命じる。奇稲田姫の契りの
        舞の後、松尾明神が手伝い人と共に酒作りをする。やがて素盞鳴尊の幕掛り舞に
        続く大蛇退治で幕となる。
           

猿田彦命 経津主命 武甕槌命
大国主命 事代主命 稲背脛命
建御名方命 足名槌命 手名槌命
素戔鳴命 奇稲田姫 松尾明神