お遍路日記 その9

(児島八十八ヵ所霊場めぐり)  (平成21年11月13日)


 今日の札所   66番札所 長性庵  67 持性院  68 寂光庵  69 福寿庵
 ・  70番札所 大師堂  72 蓮光院  73 金剛寺  74 宗蔵寺


山並みも、境内の木々もすっかり秋の紅葉に変わり、暖かい小春日よりの旅となりました。



 美しく紅葉した境内の木々



◆第66番 長性庵

      玉野市長尾

  開基は不詳ですが、児
  
  島百番観音秩父25番

  札所でもあります。

  現在工事中のためテン

  ト張りでした。御本尊の

  阿弥陀如来像をはじめ

  すべて 正蔵院へ 仮移

  転しておられました。
  
  御朱印は、正蔵院(65番)様でいただきました。 駐車場がなく、突き当りの『鴨神社』にお願いしました



◆第67番 持性院

      玉野市迫間
  
  室町時代の開基。
迫間
  
  地区の山際に沿って進

  む。地形が複雑で地元

  の方々にお聞きしてよ

  うやく辿り着いた。ご住

  職自らの手で、 立派な

  庭が完成していました。
          
  
ケヤキを使った新しい山門 藁ぶき屋根だった本堂の改築 樹齢200年を超えるという杉



◆第68番 寂光庵

      玉野市槌ヶ原

  開基は不詳ですが、本尊

  は室町時代の作と伝えら

  れる。目や足の「お薬師さ

  ん」 と地元の方が教えて

  くださる。御蔭をいただけ

  ように真剣に祈願した。

秀天橋から、地図通りに

進む。途中から判らなく

なり聞いて回る。庵に掛

る橋の架替工事のため、

別に迂回路が出来てい

た。 専用駐車場がなく、

道路端に置くことにした。
                    
親切な張り紙がありました。 恐る恐るお堂を開けて、見本通りに自分達で押印しました。 感謝です。



◆第69番 福寿庵

    玉野市八浜町大崎

  JR八浜駅の東。テイコク

  に隣接し、バス停の傍で

  すぐわかった。300年前

  は海辺だったそうです。

  慶長7年の開基より、寺

  社整理で廃寺。 火災で

  焼失と悲しい出来事があ

  ります。本堂も立派に再

  建されて、地元の集会の

  場ともなっています。  
  駐車場が見当たらず、某会社の駐車場にお願いした。 納経印は管理人宅とのことで探して歩いた。



◆第70番 大師堂 (蔵泉寺) 玉野市永井   紅葉の美しい高台にお堂が建っています


この70番だけ西
に引き返します。
石段を上るとお堂だけが・・・       地図を頼りに納経所を訪ねる。
以前は、明治まで八浜の蔵泉寺でした。 八浜より、現在の永井に札所を譲り受けて120余年たちます。



 第72番(蓮光院)・第73番(金剛寺)・第74番(宗蔵寺)・・・三寺が並んでいます。珍しいと思います。

 八浜町並コース・・・・・古い史跡や町並みを訪ねるコース。 蓮光院・金剛寺・宗蔵寺も入っています。



◆第72番 蓮光院  玉野市八浜    開基は応永年間といわれ、1785年、現在地へ移転
 
八浜は最初に空を飛んだ「鳥人幸吉」の生誕地。蓮光院はその一族の菩提寺でもある。

5月の初めになると、テッセンの花が見事だそうで、境内にたくさんの鉢が並んでいた。

住宅街の奥にあり、道幅が非常に狭く、駐車場所がないとのこと、遠く離れた空き地に止め、15分ほど歩く。

蓮光院に続く道脇に『八浜町並コース』と掲示があった。 昔を思わせる日本の佇まいが残っているのだろう。



 ◆第73番 金剛寺   玉野市八浜    蓮光院のむかって右隣にあります。
 境内一面が

 銀杏、カエデ

 の紅葉で埋

 めつくされて

 極楽浄土の

 趣きが感じら

 れました。

 玉野市重要

 文化財が多

 く残っていて

 皇室関係の

 遺物も残っ

 ているとか。



◆第74番 宗蔵寺   玉野市八浜  室町中期の開基とされ、山門と石段が特に美しいです
 
  ↓ お寺の塀に塗り込められた龍 (改修前に屋根に飾られていた瓦) 珍しかったので!      
 お釈迦様の誕生日・・・「花まつり」が4月に開催されます。 牡丹も見頃を迎え華やかさを添えます

 ご住職の奥様より、港として栄えた「八浜の歴史」、「与太郎伝説」について興味深いお話を伺いました 


紅葉が境内に華やかさを添え、初冬を迎える草花が目につきはじめた今回の旅でした。