第2次世界大戦で、B級戦犯となった東海軍司令官・岡田中将の軍事裁判を描いた実話の映画です。 あらすじ 第2次世界大戦が敗戦で幕を閉じた後、日本の各地で占領軍によっての戦犯裁判が行われました。 太平洋戦争末期、無差別爆撃を実行した米軍機搭乗員を処刑した罪で、裁判にかけられたのです。 『無差別爆撃は、国際法違反の犯罪行為であるので、その搭乗員は捕虜ではなく、犯罪者として扱っ た』 と、岡田中将は、裁判で訴えます。 処刑を命じたのは自分であるから、実行した部下には責任はないと・・・・・全責任は自分にあると・・・ アメリカ人の弁護士との信頼関係、法廷で見守る妻や家族とのあたたかい視線、敵となるアメリカ人 検事との心の交流などもあり、長い裁判が続きます。 ほぼ全編が緊迫した法廷シーンでした。傍聴席で見守る妻や家族達に、言葉はかわさないのですが 見つめあう視線の中で、お互いの思いが通じあえるのです。 人間としての誇りと、部下への責任を貫き通した岡田中将は、『ごきげんよう』という最後のメッセージ を残し、満足の笑みで別れを告げました。 『明日への遺言』 とは、家族や、部下との真実の愛であって、それは、戦争のない平和の尊さを語っ たものだと私は思いました。 観終わってから、平和の有難さに感動しました。すばらしい作品でした。 ( 3月16日 TOHOシネマ岡南にて) (全国上映中) |