『沈まぬ太陽』は、某週刊誌の連載小説として話題をよび、モデル企業に配慮し、立ち消えになっていたのですが

ついに映像化されたのです。 主演の渡辺謙さんは、ご自分から主人公に立候補され、 脇を固めるのは、実力派

の超ベテラン俳優さん達です。 長期のアフリカロケでは、灼熱の地の暮らしぶりや、不毛の砂漠で生きる数々の

動物の営みや 草原の真っ赤な太陽は 明日への勇気の源です。  総製作費20億円という最大規模の映画です


                               あらすじ

日本の高度成長期時代の昭和30年代。 巨大企業である 「国民航空」の労働委員長として、主人公「恩地」は、

空の安全と、職場改善のために、会社側と戦います。  しかし、懲罰人事で、パキスタン・イラン・ケニアと 次々と

海外赴任が続きます。  帰国を条件にした会社側からの要求も、彼は自分の信念をとおし屈伏しませんでした。

それから10年後、 本社に復帰しますが、 間もなく、自社の飛行機が、御巣鷹山に墜落する事件に直面します。

遺族側と会社側の圧壁に阻まれながら、東奔西走します。・・・・・ しかし、また、アフリカの地へ赴任辞令が・・・


アフリカの草原に、ゾウ・キリン・シマウマ・ライオンの親子等が・・・ 隊列をつくり大地を踏みしめ歩んで行きます。

真赤な太陽が、草原の彼方で光り輝いています。彼は、それを眺めながら、自分の信念と条理は、断固として曲

げることなく、 そして、決して 「沈まぬ太陽」 としてこれからも生き抜いていこうと 決意を新たにするのでした。


仕事とは? 家族とは? 自分の信念を貫きとおした 3時間22分の感動のドラマでした (岡山メルパ)     



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